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入社動機 短大卒業後、事務職として6年間勤務した後、結婚を機に退社をしましたが、じっとしていられない性分で、実家の溶接を手伝いながら大型一種の運転免許を取得しました。子どもを二人出産した後、外で働きたいという気持ちが強く、家族を説得し託児所完備の外回りの仕事に就きました。子どもの手がかからなくなるにつれ、もっと活躍したいと思うようになり、その時に目にしたのが、元同僚だった女性がバス運転士として活躍している取材記事です。大型一種の免許も持っていたので「私にもできる!」と思い、応募しました。最初反対していた家族も、私の強い意志を理解してくれ、実家の母も子育てに協力してくれました。応援してくれる家族のためにも、一日も早く一人前のバス運転士になりたいという気持ちで研修を受けていましたので、不安感は一切ありませんでした。 |
この仕事のやりがい・面白さ/大変なところ息子からの一言。 子どもが小さい頃は、家事・育児と仕事の両立は、時間的にも体力的にもきつかったし、今のように女性運転士が働きやすい環境も整っていませんでした。でも、好きな仕事のために、覚悟を決めて入社したので、しんどい、辞めたいと思ったことは一度もありませんでしたし、好きな仕事をさせてもらえる環境にありがたいと思っています。お客様から「ありがとう」と言ってもらえるとモチベーションが一気にあがりますが、更に励みになるのが家族からの言葉です。息子が誕生日の日、食事に行った時に、店主に私の事を「スーパー母ちゃん」と照れながら、紹介してくれたのです。今でも忘れられない息子の一言です。家族が私の原動力です。 |
すべてのお客様が満足できる快適空間を追及。 入社して7年目に高速バスの社内試験に合格し、3年ほど高速線の乗務をしていました。高速バスは、路線バスとは違った仕事の面白さがあります。路線バスの車体よりも長さも高さもあるバスを乗りこなすためには高度な運転技術が必要です。大きな車をまわせるようになった時は嬉しかったです。また、長時間乗られるお客様に、快適に過ごしていただくために、常に前部や後部座席のお客様を観察しながら、車内の温度調整にも気配りします。男性と女性でも暑さ寒さの感じ方が違いますし、女性ならではの細やかな気配りでベストな快適空間を作ることを意識していました。リラックスしたお客様の表情が見え、全員降りるのを見届けた時にほっとします。やりがいを感じた瞬間でした。 |
女性ならではの強み・経験が活かせる仕事。
バス運転士は接客業も兼ねていると思います。いろいろなお客様がいらっしゃるので、受止め力がないと務まりません。そういう点では、物腰の柔らかい女性のほうが向いていると思います。たとえば、ベビーカーを載せてきた方の大変さとか、泣きやまない赤ちゃんを抱っこした母親の気持ちとか、子育て経験のある方でしたら、お客様の状況をすぐに察知できますので、自分の経験を活かせられる仕事です。また、女性運転士だと話しかけやすい、とお客様にもよく言われます。時々お客様の愚痴を聞くこともあります(笑)。職場の雰囲気居心地の良い女性休憩室で女子トーク。営業所の社員同士、とても仲がいいです。趣味が大工という同僚が手作りしたというロッジに、営業所の仲間でバーベキューをしに行くこともあります。また、営業所内には「女性専用休憩室」があり、所内の女性社員は休憩になるとその部屋に集まります。そこでよく、仕事の話はもちろんですが、夫や子どもの話や犬の話など、女子トークで盛り上がります。リラックスできる時間があるからこそ、緊張する仕事を毎日続けられるのだと思います。居心地の良い環境を作ってくれて感謝しています。 |
将来の目標70歳まで現役で働きたい女性運転士が増えてきたので、女性が相談しやすい体制や、女性の働きやすい運行スケジュールの組み方ができるように、各営業所の点呼係に女性が配属されるといいなと思います。会社から次なるステップを期待されれば「できないとは言わない」というのが私の信条ですし、誰かの役に立てるのであれば、どんな仕事でもチャレンジしていきたいです。今は、運転士の指導育成をするポジションを目標に、日々頑張っています。今後どのようなポジションについているかわかりませんが、70歳まで現役で働くのが私の目標です。 |
休日の過ごし方
家の中の掃除、洗濯物の片付け、食事の買い物など家事をすることが多いです。特にぞうきんがけはやらないと気がすまない性分なので、とことんやります(笑)。
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